works
2008年
2008年12月2日(火)~14日(日) シリーズ企画「ズレ」その5 Moving Through Time
ギャラリー揺(京都)
過去と話す 和室(第1室)
柔らかい日差しの中、静寂さと懐かしさから日頃忘れている過去を思い出し蟠りがとけます。
時は移り変わり鮮明な過去の記憶は長い時間を越えて昨日の出来事に代わります。
第1室 展示作品
1 明かり障子 旧三橋宅(1996年解体)の間取りを再現(右が一階、左が二階)
2 掛け軸 同旧宅の応接間天井レリーフの拓本を軸装(夫の母と共同制作)
3 立花 1 蓮
4 Installation 1 同旧宅天井裏の碍子6個を50年前の三橋家族6人に見立てる[南北に34年間(6人の年齢差)、東西に87年間(生存年数又は現在の年齢)]
5 Installation 2 障子取り付け時の切れ端の積み木
一瞬の今 板間(第2室)
今年の夏のことアトリエを整理して19年前の自分の作品を見つけ、その当時の私が鮮やかに甦ります。でも、19年間の長い時間経過は見えず、実感も無くこの絵を私が描いた確かな証は記憶以外に何処にもありません。消えた時間と今ここに居る戸惑いは説明できないものでした。
その作品の上に今を重ねて再び制作したのが絵画・輪です。その他の絵画も同じく旧作の上に今の私を重ねて再制作しました。
時間を重ね人生を重ねるのですが、重ならず掴めない時間の不思議が気になります。
第2室 展示作品
6 絵画「輪」F60号 97.0×130.3cm
7 絵画「期す」F3号 27.3×22.0cm
8 絵画「萌す1」post card size 14.6×9.8cm
9 絵画「萌す2」post card size 14.6×9.8cm
10 絵画「萌す3」post card size 14.6×9.8cm
11 絵画「萌す4」post card size 14.6×9.8cm
12 絵画「萌す5」F6号 40.9×31.8cm
13 絵画「萌す6」F8号 37.9×45.5cm
14 絵画「繋ぐ1」post card size 14.6×9.8cm
15 絵画「繋ぐ2」post card size 14.6×9.8cm
16 絵画「繋ぐ3」thumb-hole size 15.8×22.7cm
17 絵画「繋ぐ4」thumb-hole size 15.8×22.7cm
18 絵画「繋ぐ5」thumb-hole size 15.8×22.7cm
19 絵画「惑う」F3号 27.3×22.0cm
20 絵画「兆す」thumb-hole size 15.8×22.7cm
21 絵画「結ぶ」thumb-hole size 15.8×22.7cm
戻せない未来 玄関(第3室)
高砂百合の種を蒔き、成長して、開花し、実を結び、無数の種を収穫しました。タネを取り蒔きして年々増えます。身近な植物を育てながら至極当たり前の自然現象の変遷に心を留め、植物時間と私時間のズレを楽しんでいます。
花屋の欄の鉢植えには「この植物の無断栽培及び増殖を禁じます」の札が立っています。種苗業界は次の種に科学の力を注ぎます。遺伝子組み換えや、役に立つ性質を持つ遺伝子を微生物に乗せ、植物の細胞へと「感染」させる手法が研究されています。
50年後の未来さらに研究が進み植物以外の生物にもさまざまな科学の力が注ぎ込まれ不安な危険が育っています。
第3室 展示作品
22 立花 2 タカサゴユリ
23 Installation 3 次世代の種